9月の読書メーター まとめ

9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:592
ナイス数:270

言語障害スクリーニングテスト(STAD)言語障害スクリーニングテスト(STAD)
読了日:09月23日 著者:荒木 謙太郎
真赤な子犬: <新装版> (徳間文庫 ひ 2-8)真赤な子犬: <新装版> (徳間文庫 ひ 2-8)感想
日影の著作の復刊は、忘れた頃にポツポツと行われる。今度は徳間文庫から、長編推理小説が蘇った。軽く読めるさらさらとした文体で書かれていてユーモアも散りばめられているけれど、海外推理小説がたっぷり引用されたり、西洋料理の薀蓄が披露されたりの日影要素はいつも通り。品川区・目黒区・大田区あたりの街並みが頭に入っていると、ますます楽しく読めると思います。
読了日:09月16日 著者:日影丈吉
南方曼陀羅論南方曼陀羅論感想
南方熊楠』(オリジナルは1978年出版)執筆後に行われた講演や原稿を年代順にまとめたもの。柳田研究から熊楠にシフトした時期に書かれたのが『南方熊楠』であったが、その後鶴見のなかで柳田を再評価していく思考の流れがあったことがわかる。熊楠の方法論は学問でも生活でも対立を避けない。よくいえば弁証法、悪くいえば喧嘩である。柳田は、曖昧なまま穏便にすませようとする。それはズルい態度であるし、論文を書く時のマナーとしては失格である。だが対立の多い現代に必要なのは柳田的ぼかし包み込む態度なのでは?と示唆されている。
読了日:09月16日 著者:鶴見 和子
おかあさんのばか―細江英公人間写真集おかあさんのばか―細江英公人間写真集感想
1960年代、脳出血は今よりもはるかに死に近かった。母親が去った後の家庭で、小学生の娘はかつて母親がしていた家事を担おうとするが、「気がむしゃむしゃしてくる」。中学生の兄は夜中まで勉強に集中しようとするが、大きな空洞が彼の背中から透ける。横で見つめる妹。父親は、日に日に痩せていくのを娘に見抜かれてしまう。「私どもにとって、今年の『母の日』くらいざんこくな日はなかった」。世を騒がせる様々な死。「おなじ死ぬんでもおかあさんがいちばんいいみたい」。海辺でくつろぐ笑顔の父と兄と妹。死から始まる家族の哀しみと再生。
読了日:09月15日 著者:細江 英公,古田 幸

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