ユマニチュードもほどほどに。

「フランスでは、食べたくないという意思表示をした人に無理強いはしない」。それはそれ。ユマニチュードの理念は、いいところはアレンジして導入すればよい。しかし、ここは日本である。家族の仕組みも、食べ物の物性も、食文化も、死生観も全部フランスとは違う。というより国ごと地方ごと家庭ごとに違って当たり前ではなかろうか。普遍的なケアなどこの世に存在しないのだ。それを判っていただくにはどうすればいいか。医学でも看護学でも栄養学でもない。人類学だ。

現代思想 2016年3月臨時増刊号 総特集◎人類学のゆくえ

現代思想 2016年3月臨時増刊号 総特集◎人類学のゆくえ