5月の読書メーター まとめ

5月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1417
ナイス数:220

はじめての訪問言語聴覚療法―「在宅で食べる」を支援する!はじめての訪問言語聴覚療法―「在宅で食べる」を支援する!感想
病院では患者さんたちは医療者側の都合に合わせてくれる。というより合わせるように強いている。しかし在宅医療では、医療者はその人の家にお邪魔する分際である。嚥下機能低下している方への食生活の助言は、自宅ではうっかりすると「初めて来たのに、食事のことや入れ歯のことをあれこれ言って、失礼な人だね」となる。自分の専門分野のみ診ずに、生活全体をみるのが在宅医療である。それが出来ない医療者は、在宅医療をするべきではない。副題の〈「在宅で食べる」を支援する!〉は、〈「自宅ですごす」を支援する!〉とすべきだったと思う。
読了日:05月31日 著者:
知性は死なない 平成の鬱をこえて知性は死なない 平成の鬱をこえて感想
まず双極性障害当事者による手記として価値がある。また、一人の学者が大学や論壇の欺瞞、政治の混迷に対し真剣に悩み、自身の進む道を探っていく書でもある。2000年代に多量に出版された、文学や歴史を読み解く本のようにみせかけて、我々は弱者だ、で〆る類の人文書。「でも『だれが被害者なのか』ということは、なにかのはずみでくるっと変わってしまうじゃないか」。リベラルも保守も終わり、日本の大学に限らず「海外のトップ大学」も含め大学自体の社会的な意義が問われるなかで、どのように生きていけばいいのか。極めて誠実な思索の書。
読了日:05月27日 著者:與那覇 潤
理科系の読書術 - インプットからアウトプットまでの28のヒント (中公新書)理科系の読書術 - インプットからアウトプットまでの28のヒント (中公新書)感想
こういう本は著者との相性が全て。幸いこの方とは相性が良く、共感できる点参考になる点が多かった。そこここに矛盾も感じたが(「本は見つけたときに買うのが鉄則」「二度と手に入らなくなる可能性が大」と言っときながら「いったん手放した本でも、ネットを利用すれば買い直すことも容易」だから本を処分しよう、ってどうなのよ)、「本は思考の文房具」「本は買わなければならない」(借りた本じゃ書き込めないからね)「アウトプットを優先」「読書と思索のバランスを上手に取る」あたりは本当にそうだなと。読書メーターも第4章に登場します。
読了日:05月27日 著者:鎌田 浩毅
定年後の知的生産術 (ちくま新書)定年後の知的生産術 (ちくま新書)感想
定年を迎えた団塊の世代に向けて書かれた本。なぜそれを、定年まで十数年ほどもある(そもそも人生100年時代構想で定年制は廃止になりそうだが)団塊ジュニア世代の私が読むのか。帯に書かれている〈生涯、学ぼう!〉というキャッチフレーズに惹かれたのである。内容は、団塊の世代自画自賛というか、自分たちのことを知的エリートだの、本物を知る世代だの、よくいうよ、という箇所がとても鼻につく。そういう部分を抜いて読むと、学び続ける気持ちの持ち方は世代を越えて共通していることもわかる。重要なのは年齢よりも生きる姿勢ですね。
読了日:05月27日 著者:谷岡 一郎
今日からできる障害者雇用今日からできる障害者雇用感想
企業向けに書かれた本なので、支援者側からすると、かなり物足りない。企業が不安がってるのそこかなあ?という論点もちらほら。そして、私が専門としている障害については全く触れられていなかった(数ある障害の中でも特に就労が困難となる障害なので、あえて取り上げなかったのかもしれないけれど)。こういう本が出るのはいいこととは思いますが、うーん、様々な点で残念。
読了日:05月17日 著者:
宮本常一コレクションガイド宮本常一コレクションガイド感想
宮本常一記念館が所蔵する資料をまとめた本(ちゃんとした資料集はこれから刊行する予定だそうです)。ボロボロになった岩波文庫(ゲーテ『伊太利紀行』)がタコ糸で補修されている写真と「青年時代に読んでいた文庫本。ボロボロになって綴じ直した本も」という説明書き。その写真だけで落涙。本を買うために一日一食に減らす、あるいは絶食する。恩師が仰天するほど自宅に蔵書を溜め込んでいた。そうだ。本は買うものだ。自分の健康を減じてでも身銭を切るものだ。こういうふうに、本を買い続けて、読み続けて、人と接して歩いて、生き抜きたい。
読了日:05月15日 著者:
神道と民俗学 (1943年) (明世叢書)神道と民俗学 (1943年) (明世叢書)感想
昭和一六年に神社精神文化研究所という団体が柳田を招いた際の講演。当時行われていた神社合祀について、元々氏神を祀るのも婚姻などを機に合同で行なっていたのだから、古人の心持を現代人も抱ければ今後も行うことが可能であろうと述べられる。これじゃあ熊楠から絶信されて当然だな。また、この氏神の話は「我々の霊の、死してなほ永遠に此邦に安住する姿を信」じ、「一国の清い力に融合して、未来に光被するといふことを信じ」ることが過去から行われてきたのが事実だ、諸君は大御国のためにどうするのだ?という展開になってしまうのであった。
読了日:05月03日 著者:柳田 国男
全老健版ケアマネジメント方式ーR4システム全老健版ケアマネジメント方式ーR4システム感想
非常によく練られた方式。これに則って全職種が働けば、老人保健施設がこれから果たしていかなければならない役割を全うできるように作られている。壁となるのは、この方式を導入する以上は、全ての職員がこの方式のもとになっている理念を理解しなければならないということ。
読了日:05月02日 著者:全国老人保健施設協会

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