読書と散歩

そのまんま。

4月の読書メーターまとめ

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:4799ページ
ナイス数:219ナイス

しょうがの味は熱い (文春文庫)しょうがの味は熱い (文春文庫)感想
一人では生きられないから好きな彼と一緒にいたい、なんてムシがよすぎる。恋人は生きる為の杖じゃない。人を愛したいならまず一人でいられるようにならないとね。
読了日:4月29日 著者:綿矢りさ
0点主義 新しい知的生産の技術570点主義 新しい知的生産の技術57感想
望まない部署に配属されてしまっても、そこでの仕事を楽しめるよう自分で面白さを発見していく。異性と別れても、妻に本を捨てられても、それは縁が無かったのだからどんなに好きでも追わない。勉強は楽しくなくちゃという点で徹底してる。素晴らしい。
読了日:4月29日 著者:荒俣宏
相撲甚句 有情相撲甚句 有情感想
ある事情で読む必要に迫られ読了。角界ってえのはバカヤローが挨拶代わりの世界なんです、仕方ないんですよ、といわれると、うーん。他にも封建的なエピソード満載。けど、まあ、本当にそういう業界なんでしょうね。
読了日:4月26日 著者:呼出し永男
まねしたくなる 土井家の家ごはん (講談社+α文庫)まねしたくなる 土井家の家ごはん (講談社+α文庫)感想
"尻上がり"な味っていい言葉だなあ。春だ、アスパラごはんを作ろう。
読了日:4月23日 著者:土井善晴
世紀末と楽園幻想 (白水uブックス)世紀末と楽園幻想 (白水uブックス)感想
図書館のリサイクルコーナーで拾ってきた世紀末美術論集。親本は1981年刊行。内容も筆致も当時流行の澁澤・種村路線で、突っぱねたような文体で硬い。今の池内紀は、のほほんとした文体で硬い内容を柔らかく書くという印象があり、その路線に至るまでの軌跡を垣間見た感じがする。
読了日:4月23日 著者:池内紀
常磐線中心主義(ジョーバンセントリズム)常磐線中心主義(ジョーバンセントリズム)感想
これまで語られることの少なかった常磐線沿線の価値の掘り起こしをするという意気込みの本。泉駅の章で蒲鉾メーカーの方が、「私たちは安価な大量生産品を作り続けてきた。それが私たちのものづくりだ」と語っている。それは、ブランド戦略で窮地を切り抜けようとしていた著者への怒りを込めた批判の言葉でもある。目立つブランド化出来るモノではなく日常を支えるものを作るという住民の姿勢は、茨城の野菜や山谷を取り上げた章にも共通して感じられる。
読了日:4月22日 著者:五十嵐泰正,開沼博,稲田七海,安藤光義,大山昌彦,沼田誠,帯刀治,小松理虔
濹東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)濹東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)感想
本編は、正直まあいい気なものだという感じ。後書きの方が面白い。取材した時の様子に混じって、コーヒー紅茶はホットに限る、東京音頭流行の舞台裏などが綴られている。
読了日:4月19日 著者:永井荷風
たとえば、すぐりとおれの恋 (祥伝社文庫)たとえば、すぐりとおれの恋 (祥伝社文庫)感想
京成本線沿いの住人にはお馴染みの場所が次々出てくる。作者は千葉県生まれとのこと。男女二人のラブストーリーというより、それぞれの父母兄弟祖母等家族が総出演で、二つの家庭の歴史を辿っていく感じの小説。確かに、育った家庭環境って恋愛観に大きく影響与えるだろうなとは思う。
読了日:4月17日 著者:はらだみずき
ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)感想
戦前にモダンな詩集を、生活を切り詰めながら身銭で出版し続けていた鳥羽茂という人の足跡を辿るノンフィクション。挿入された書影はどれも瀟洒で軽やか。でも読み進むうちに鳥羽茂の辿った寂しく悲しい路が現れてくる。そして親本刊行後に分かったことを記した文庫版のための後書きでは、はるか昔に無名の出版人として消えた鳥羽にかける著者の思いが昇華したような場面が描かれる。
読了日:4月10日 著者:内堀弘
愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)感想
養育環境がその子の人生にどれだけ大きな影響をあたえるか、事例を多く取り上げ丁寧に説明されている。それぞれの子ども時代を省みて目の前の我が子に接する社会であってほしい。
読了日:4月10日 著者:岡田尊司
甘栗と金貨とエルム (角川文庫)甘栗と金貨とエルム (角川文庫)感想
名古屋市内と東京西部が舞台のミステリー。名古屋めしがいっぱい出てきます。ひと昔前のジュブナイルのような読了感。
読了日:4月10日 著者:太田忠司
聖地巡礼 - 世界遺産からアニメの舞台まで (中公新書)聖地巡礼 - 世界遺産からアニメの舞台まで (中公新書)感想
ルルドの洞窟、青森県にあるキリストの墓、アニメの舞台になった神社などが取り上げられている。現代の聖地は寺社などの権威が社会的に定めるのではなく、人と人とが物語を共有する中で作り出されてくるのだと著者はいう。トンデモ的な茶化した批判本とは違い、たとえ歴史的根拠がなくても住民やアニメのファンなどによる共同性に価値があるのだという温かい視点が良い。
読了日:4月9日 著者:岡本亮輔
カラー版 - 東京鉄道遺産100選 (中公新書)カラー版 - 東京鉄道遺産100選 (中公新書)感想
明治から現在まで、意外と都内の鉄道まわりの風景は変わってないんだなあ。有楽町から新橋までの煉瓦アーチ橋とか旗の台駅の木製ベンチとか、普段意識もせず見慣れていた光景にドラマがあることがわかる。一気に読んでしまった。
読了日:4月7日 著者:内田宗治
余白とその余白または幹のない接木 (1974年) (叢書エパーヴ〈2〉)余白とその余白または幹のない接木 (1974年) (叢書エパーヴ〈2〉)感想
デリダ論。ル・クレジオの翻訳者の名前に目がとまり、つい古本屋で買ったものの、これはこれは・・。一応最後まで文字は追ったけれども、まるで理解できなかった。難しい!
読了日:4月7日 著者:豊崎光一
被差別のグルメ (新潮新書)被差別のグルメ (新潮新書)感想
ソウルフードという言葉の本当の意味は人から「差別される料理」なのだと著者は言う。取り上げられるのは路地(中上健次のいう意味での)の料理、アイヌ料理沖縄本島の人々から差別されてきた離島の郷土料理など。粟国島でソテツ味噌を作り続けていらっしゃる方の「食っていうのは命そのものでしょう」という言葉は重いが爽やかでもある。著者の文体もユーモアがあり心地よい。
読了日:4月5日 著者:上原善広
荷風さんと「昭和」を歩く荷風さんと「昭和」を歩く感想
戦争へと向かう時代。熱くなる人々と無関係に、淡々と己のライフスタイルを貫く。そんな荷風の姿を、向島出身の著者は自身の記者時代のエピソードを絡めながら追っていく。
読了日:4月3日 著者:半藤一利
生まれた時からアルデンテ生まれた時からアルデンテ感想
著者は子どもの頃から、あちこちのお洒落なお店に行ってはミシュラン的なレビューをノートに書くことが習慣だったそうだ。「小さい頃からそんないいもん食ってんの?絶対ろくな大人にならない」と言われたことがあるらしく、それに強く反発を感じてるらしい。いや、その人正しいと思うな。「私の食卓には生活がない。生活なんていらない」というけど、外食料理にうまいだマズイだ言うのは、自分で稼いだ金で衣食住全てまかなえるようになってからにしてほしい。なぜなら食とは生活そのものだからだ。
読了日:4月3日 著者:平野紗季子
(090)未婚当然時代: シングルたちの“絆"のゆくえ (ポプラ新書)(090)未婚当然時代: シングルたちの“絆"のゆくえ (ポプラ新書)感想
どちらかの性別に寄り添って、もう一方の性別に対して好き勝手を並べる、という類書にありがちな書き方をしていないので違和感なく読めた。ただインタビューされてる方達には、男女付き合いを生命保険かなんかと混同してないかと思わされること度々。
読了日:4月2日 著者:にらさわあきこ
若者を見殺しにする国 (朝日文庫)若者を見殺しにする国 (朝日文庫)感想
丸山眞男』をひっぱたきたいの全文を含む。吉本隆明鶴見俊輔福島みずほといった面々からの批判への詳細な反論つき。著者と同年齢なので、バブルがはじける前に社会に出た人達への違和感は私も共有できる。ただ、以前のような暮らしを我々もしたい、金くれ仕事くれといつまでも言っててもしょうがないんじゃないか。もう一人ひとりが知恵絞って生き抜いていくしかないんじゃないかなあ。
読了日:4月1日 著者:赤木智弘

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