日本橋②-三井記念美術館〈地獄絵ワンダーランド〉展

三井記念美術館にて〈地獄絵ワンダーランド〉展。水木しげるの地獄絵が並ぶ部屋を抜けると、源信『往生要集』へと辿り着きます。

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日本橋①-日本橋

前回の東京五輪に向けた都市開発により、無残な姿に成り果てた日本橋

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7月の読書メーター まとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:4863
ナイス数:482

研究以前のモンダイ 看護研究で迷わないための超入門講座 (JJNスペシャル)研究以前のモンダイ 看護研究で迷わないための超入門講座 (JJNスペシャル)
読了日:07月31日 著者:西條 剛央
21世紀の民俗学21世紀の民俗学感想
民俗学が今後取るべき姿勢やテーマについての論考。ドギツい表紙と帯に一瞬ひるみましたが、中身はしっかりしてます。自撮り棒・アニメやゲームの聖地巡礼・無音盆踊り・震災などについて書かれた16章の各論。そして最後に置かれた『ありえなかったはずの未来』は民俗学史総論及び先達の業績の批判的検討、これから民俗学がすすんでいくべき方向が示されたずっしりした内容。震災後の社会学者らによるデータ中心の分析に違和感を覚えたという著者は、対象への距離を近く取り、人々の感情を捉える学問として、民俗学の未来を見出しています。賛成。
読了日:07月30日 著者:畑中 章宏
あやかしの深川: 受け継がれる怪異な土地の物語あやかしの深川: 受け継がれる怪異な土地の物語感想
深川在住の東雅夫が深川の出版社からおくる、深川怪異アンソロジー。というものの怖い話勢揃いというわけではなく、深川七不思議(この本読み終わる頃には誰でも七不思議暗唱できるようになってます)について碩学の方々の考証が楽しめる本。種村季弘日影丈吉の作品は既読でしたが、この流れの中で再読すると改めて流石だなあと。泉鏡花『深川浅景』、三遊亭圓朝『怪談阿三の森』はどちらも軽妙洒脱な語り口で笑いながら読んでるといきなりゾッとするという得難い味。今尾哲也『鶴屋南北の町』は水と死と怨念が深川七不思議の主題だと看破。鋭い!
読了日:07月30日 著者:
芭蕉自筆 奥の細道 (岩波文庫)芭蕉自筆 奥の細道 (岩波文庫)感想
旅をしながら、芭蕉の目は常に過去へと向かっています。多賀城や平泉などの古寺や古戦場跡を訪れ、蓮如西行を偲ぶ。しかし彼自身は当時ぶっちぎりの最先端だったわけで、そんな彼の生き方や思考から我々が学べることは多そうです。この文庫、右ページに芭蕉の自筆がカラーで印刷されています。文庫ですから、じっくり楽しむには虫眼鏡が必要です。でもですね。虫眼鏡さえあれば芭蕉自筆で全文読めるわけですよ。千円札一枚でなんと贅沢な。解説では芭蕉の癖字・誤字の傾向、真筆とされたポイントなどが述べられていて、そちらもまた楽しいです。
読了日:07月28日 著者:
トーク認知症―臨床と病理 (神経心理学コレクション)トーク認知症―臨床と病理 (神経心理学コレクション)
読了日:07月28日 著者:小阪 憲司,田邉 敬貴
日本詩歌の伝統―七と五の詩学日本詩歌の伝統―七と五の詩学感想
日本スゴイ的内容と勘違いしてしまいそうな堅い書名ですが、とても柔軟な思考に満ちた論文集。歌ことばの本意について考察される『秋の夕暮』。芭蕉の作品群をとことん精読し俳句の本質に迫る『俳句の詩学』。日本詩歌のリズム感覚の特異性について他国の詩歌と比較しつつ論じられる『七と五の韻律論』。日本詩歌は確かに特殊だが、だからダメでもなく、だから外国人にはわかるまいと決めてかかるのでもなく、特殊性を解き明かしていき他国の読者達とお互いの詩歌を楽しんでいこうという姿勢で書かれてます。どの論文も謎解きの楽しさに溢れてます。
読了日:07月27日 著者:川本 皓嗣
口から食べる幸せをサポートする包括的スキル 第2版: KTバランスチャートの活用と支援口から食べる幸せをサポートする包括的スキル 第2版: KTバランスチャートの活用と支援
読了日:07月27日 著者:小山 珠美
言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書)言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書)感想
再読。認知言語学が専門の西村先生に、言語哲学が専門の野矢さんが教えを請う形の対談。といっても生徒が野矢さんですから質問容赦無しです。後半のメトニミーとメタファーを巡る議論は読み応えあります。一方で初読時感じた違和感の理由が今回わかりました。西村先生は心理学や神経科学との結びつきよりは、歴史学的な(共時的ではなく通時的な)言語学としての立場を重視して認知言語学を研究されているのですね。神経科学領域の仕事をしているので、どうしても臨床への応用を考えながら読んじゃってたんですが、うーん。所々ヒントはあったかな。
読了日:07月25日 著者:野矢 茂樹,西村 義樹
離婚しました (角川文庫)離婚しました (角川文庫)感想
離婚からその先、それぞれの男女の歩みを描いた短編六つ。80年代後半に描かれた作品群なので、かなりバブルの香りがします。冒頭に収められた『離婚して最初の日曜日』が、シンプルな設定・ストーリーながら本書中のベスト。関係が終わっていく時ってこんな感じだよなあ。そしてそれぞれの新しい日々を歩んでいくんだと思いながら読み終えました。
読了日:07月23日 著者:片岡 義男
迷宮としての世界(下)――マニエリスム美術 (岩波文庫)迷宮としての世界(下)――マニエリスム美術 (岩波文庫)感想
国立西洋美術館アルチンボルド展を観た後に再読。下巻の前半部分が、そのまま展覧会の解説としても通用しそうです。
読了日:07月16日 著者:グスタフ・ルネ・ホッケ
迷宮としての世界(上)――マニエリスム美術 (岩波文庫)迷宮としての世界(上)――マニエリスム美術 (岩波文庫)
読了日:07月16日 著者:グスタフ・ルネ・ホッケ
江戸東京のみかた調べかた江戸東京のみかた調べかた感想
1989年発行。当時法政大で陣内秀信が組んでいた研究会のメンバーにより編まれた本。ということで、バブル華やかな頃の大学のゼミという雰囲気です。袖の部分に当時の研究会の面々の写真が載っておりみなさん若々しいですが、もう揃って初老だろうなあ、、当時の東京ですのでカフェバーやらウォーターフロントやら、懐かしい言葉がナウでヤングな話題として頻出します。最近の猫カフェとかソラマチとかを巡る言説も三十年後に省みた時どうなってるやら。当時既に海辺ではなかった品川のウォーターフロント性を論じた文は面白かったかな。
読了日:07月15日 著者:陣内 秀信,法政大学,東京のまち研究会
神なき時代の民俗学神なき時代の民俗学感想
民俗学は、柳田國男と彼の志に賛同する地方の民俗採集者によって成立していた。さながら柳田ファンクラブのようなその体制は教祖の死によって崩壊した。それでも柳田が打ち立てたテーゼを守り抜き最早誰も読まない調査報告をし続ける者。柳田から逃れようとしつつ、〈民俗〉とはなにか自分なりの再定義をしないままコンビニやアニメを論じる者。柳田・折口のような偉い誰かが再び現れテーマを決めてくれるのを待つのではなく、各々が〈民俗〉とはなにかを規定するべきだ。柳田は『神』を目的とした。ではあなたは?と問われる本でした。
読了日:07月15日 著者:小松 和彦
愛と欲望の雑談 (コーヒーと一冊)愛と欲望の雑談 (コーヒーと一冊)感想
私も社会学大嫌いなので、ああ、わかるなあ、と共感するところが多かったです。ほんと、社会学者って、マイノリティーの代弁者ぶってる人が多い割に、人を傷つけることに鈍感すぎると思う。それらの人々はマイノリティーの敵であり傷つけていいのだと思ってるのかもしれないけれど。不倫とか家を建てるとかの話題は自分の生活とかけ離れすぎていてよくわかりませんでしたが、90年代の青山ブックセンターQuick Japanに代表される当時の文化系に対する嫌悪感には100%賛同します。ABC、サブカルぶってて、嫌な本屋だったなあ。
読了日:07月13日 著者:雨宮まみ,岸政彦
経口摂取アプローチハンドブック (ヘルスケア・レストラン別冊)経口摂取アプローチハンドブック (ヘルスケア・レストラン別冊)
読了日:07月12日 著者:藤島 一郎,栢下 淳,重松 孝,中村 智之,金沢 英哲,上野 理美子,若林 秀隆,武原 格,福村 直毅,山縣 誉志江,渡邉 光子,栢下 淳子,西川 みか,松長 由美子,戸塚 久美子,今泉 良典,宮崎 千春,小山 珠美,菊谷 武,江頭 文江,宮本 寛,五島 朋幸,松本 史織,荒金 英樹,石井 良昌,藤森 まり子,谷口 洋,大熊 るり
カラー版 書物史への扉カラー版 書物史への扉感想
『図書』2008〜2014年の表紙とその解説がまとめられた本。歴史的な出版物がずらっと展示された美術展の図録のような内容。お気に入りは作者不明『第五の書』の「酒びん詩篇」。線画の酒びんの中に詩が書き込まれていて可愛いです。15Cにパリで出版された『羊飼いの暦』は、彗星が竜のように描かれていたりして、当時の羊飼いの生活が垣間見えます。19Cのエピナール版画「赤ずきんちゃん」組み立てキットは、小学館の雑誌付録みたいに紙でできたお家が作れるようです。もし手に入れることが出来ても、勿体無くて切り抜けなそう。
読了日:07月11日 著者:宮下 志朗
イソップ寓話の世界 (ちくま新書 (063))イソップ寓話の世界 (ちくま新書 (063))感想
イソップ寓話はイソップが一人で作り上げたものの集積ではない。イソップが実在したかどうかすら怪しい。寓話の原型は東方から古代ギリシアに伝わり、それらがイソップ寓話集としてまとめられた。日本にはイエズス会修道士により16C後半に伝来するが、三本の矢の教えのように以前から日本に伝わっていたモチーフと類似するケースもある。南方熊楠は世界各地で独立に似た話が発生した可能性を示唆してますが、著者は異論を唱えています。弱い者が強い者に対し主張する際、オブラートに包む目的で使われたのが寓話、という指摘が勉強になりました。
読了日:07月11日 著者:中務 哲郎
(020)歌と宗教 (ポプラ新書)(020)歌と宗教 (ポプラ新書)感想
ずっと宗教学者の方だと思ってましたが、「神道ソングライター」として活動なさってる方でもあるようです。古事記やネアンダルタール人まで遡って歌の起源について考察されてますが、そこかしこに「神道ソングライター」としてのご意見が挟まれ、うーん、歌と宗教についてじゃなくて、自分のことについて語りたいのかなあこの人、と感じてしまいました。と思いつつ最後まで読んだら後書きで、この本は「余はいかにして神道ソングライターになりしか」を語り下ろした本であるとちゃんと書いてありました。なら、そういう書名にしてほしいなあ。
読了日:07月02日 著者:鎌田東二
古代研究V 国文学篇1 (角川ソフィア文庫)古代研究V 国文学篇1 (角川ソフィア文庫)感想
日本文学のおおもとを古代に遡り追求しています。神と家と土地の関係を語る手段としての旋律の乏しい叙事詩が〈ものがたり〉。そこから脱落した旋律豊かな叙情部分としての〈うた〉。民間説話の記録としての〈小説〉。改作を重ねるという日本文学の癖。源氏物語も、元は巫女の唱導の書き換えから始まった。と考えていくと日本文学のはじまりは唱導の徒・流民に求められる。うーむ、文学史・歌謡史、もっと知りたいぞ。というところで下巻に続きます。
読了日:07月02日 著者:折口 信夫
口から食べる幸せを守る ― 生きることは食べる喜び口から食べる幸せを守る ― 生きることは食べる喜び感想
本日行われた、口から食べる幸せを守る会第五回大会の会場で購入。摂食嚥下障害を抱える患者さん達の食支援に本気で取り組む看護師さんが書かれた本。まるで医療者が主役みたいな発表の相次ぐ各学会に対する違和感が表明されていて、非常に共感。そういう医療者にならないよう気をつけたいです。患者さんやそのご家族の声が多く取り上げられ、著者はあくまで代弁者というスタンスで書かれているのが良いです。我々はあくまで支援者でしかない。主役は患者さんとそのご家族なんだ。
読了日:07月01日 著者:小山 珠美

読書メーター

夏の味

夏の食卓は涼やかにいきたい。

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古本屋さん

たまに近所の古書店に行くと、店外の安売り棚に、とんでもないものが数百円で売られているのを見つけてしまうことがある。ならば毎日通えばいいかというと、通勤経路から大きく外れているところにある店なのでなかなか難しい。それに、そういう風にこちらからの欲求が高すぎると、ピンとくるものに巡り合わなかったりするのだ。本との出会いは人との出会いとよく似ている。

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