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読書と散歩

そのまんま。

神田③ー神田明神

神田明神。アキバ的なアニメ神社に現在はなっています。よくいえばキッチュ

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神田②ー神田明神

毎日お祭りな秋葉原駅電気街口を出て徒歩十分ほど。裏道に入ると〜電子株式会社などの町工場や料亭が並んでいます。

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神田①ー神田明神

今日は結婚式にお呼ばれ。ですが雨なので、せめてご祝儀袋の中では快晴、春らんまんにしてみました。さて出かけよう。

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はるさめもやふの お春じゃなゐか

とある集まりの後、丸善から東京駅の八重洲口に向かう桜通りを通って帰ってきました。ジャズバンドの演奏はあるわ路上で宴会行われてるわで21時を過ぎてもみんな大騒ぎ。東京駅前だから許されることだなあ。明日はもうちょっと静かな場所で桜をみる予定です。

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わたしは、ダニエル・ブレイク

ケン・ローチの新作を観に、新宿武蔵野館に来ました。今日は友人夫婦と一緒です。誰かと一緒に映画を観るっていつ以来だろう。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』、とてもいい映画でした。仕事がないなんて甘えだとか言ってる人達にぜひ観てほしいけど、そういう人達は観ないだろうな。尊厳、ほんとうに大切。

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3月の読書メーター まとめ

2017年3月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:5861ページ
ナイス数:530ナイス

洋食セーヌ軒洋食セーヌ軒感想
料理をテーマにした掌編集。こういう洒落た味わいの掌編ってどこに連載されたんだろうと思いながら読んでたら、初出〈四季の味〉昭和57〜61年とのこと。納得。登場するのは50代前半の男女、孫が産まれて引退も間近、という設定が多いです。恋愛のようなものもほのかに香りますが、若い頃に嗅いでいた香りを数十年ぶりに思い出した、というような味。題材となっている料理は牡蠣フライやお鮨からのり弁まで。外食ばかりでなく、登場人物達も台所に立ちます。食べ物も生き方も後味良くありたいですね。
読了日:3月29日 著者:神吉拓郎
バン・マリーへの手紙 (中公文庫)バン・マリーへの手紙 (中公文庫)感想
エッセイ集。バン・マリーって何?という疑問には、冒頭のエッセイが答えてくれました。描かれるのはSF映画やミステリー小説、地下鉄の駅で見かけた母親をおんぶする中年男性など。「最近の学生は本を読まない」。こういう紋切り型の台詞を堀江さんが教壇から投げかけるとは意外でした。くってかかってきた学生に、読んでいる本のタイトルを問いただした後「君の場合、それらは本にカウントしません」と続けた堀江さん。飛ばないで飛ぶための読書。学生にも自身にも突き刺さる厳しい言葉。読書・学問・大学についてことことと考えてみるか。
読了日:3月29日 著者:堀江敏幸
ひとり達人のススメ―「ひとり」には、覚悟から生まれた強さがあるひとり達人のススメ―「ひとり」には、覚悟から生まれた強さがある感想
宗教学者の著者が、自身の人生や宗教学の知見を語りつつ、ひとりでいることの重要性を述べた本。ひとりになれない人は陰口で他人を引き摺り下ろそうとする、「おひとりさま」の上野千鶴子団塊の世代の論者は欲望を解放することが人間の存在意義だと言ってるけどそれでいいの?など共感できるポイントもあるのですが。若衆宿などの上下関係が大切、戦後の平等主義の中で縦の軸の人間関係がないがしろにされた、と書かれると、うーん、それはどうかな。ただ、一番強調されてるのは、考えるって、一人ですることだよということ。そうですよね。
読了日:3月27日 著者:山折哲雄
貧困と地域 - あいりん地区から見る高齢化と孤立死 (中公新書)貧困と地域 - あいりん地区から見る高齢化と孤立死 (中公新書)感想
あいりん地区について主に書かれてますが、テーマは貧困の地域集中。社会運動団体やキリスト教系施設など各支援団体の思想が異なるため連携が取れてない現状を改善しようとしてるようですが、地域包括ケアシステムすら全く構築が進まないこの国の現状では・・障がいを抱えている方が多いこともちゃんと指摘されてます。最後の方で引用される、北九州市でホームレス支援をするNPOに対して住民が「取り戻そう!静かで安心して住める街」とのぼりをたてた話。「安心して住める街」の概念の、この絶望的なすれ違い。著者のポジティブな姿勢に共感。
読了日:3月26日 著者:白波瀬達也
対談の本―ロックンロールから枝豆まで (MARBLE BOOKS)対談の本―ロックンロールから枝豆まで (MARBLE BOOKS)感想
前半は1996ー97年に行われた対談が続きます。大瀧詠一さん、自身の思考や話し方についての自己分析を細野さん相手に語っています。理屈っぽいから俺たちはモテないんだとか枝豆のなにもない感じがいいとか、いつもの調子ながら割とシリアスな内容。ムッシュかまやつさんとの対談では、過去の音楽の方にリアルさを感じると語られています。楽器を持って演奏するスタイルに回帰する直前の細野さんとその周囲の人たちとの対話といった感じです。後半は、小僧との問答という形式でのエッセイみたいなもの。
読了日:3月26日 著者:細野晴臣
パスタでたどるイタリア史 (岩波ジュニア新書)パスタでたどるイタリア史 (岩波ジュニア新書)感想
西洋中世・ルネサンス史が専門の著者によるパスタの歴史。古代ローマで産まれたパスタがなぜ一旦姿を消したのか。十二世紀ルネサンスの時代に復活したものの、当時の民衆にとっては滅多に食べられないご馳走であったということ。19世紀後半に出版されたアルトゥージという人の料理本で身分と言語の標準化が図られたこと。戦後復興のなかアメリカの食文化が手本とされ、パスタは遅れた国の食べ物と制限される動きがあったこと。女性の社会進出に伴う手打ちパスタの衰退とインスタント・冷凍食品の増加。アルトゥージという人、気になります。
読了日:3月26日 著者:池上俊一
触楽入門触楽入門感想
触覚についての概説書。ブルーノ・ムナーリらのデザイン、コンテンポラリー・ダンスなど、アート系の話題が多く扱われている印象。その手の、ほら楽しいでしょ?かっこいいでしょ?、というような話題ばかり扱っている本や著者にはちょっと待てと言いたくなることが正直あるのですが、この本はバランスがとれています。著者の一人はオリバー・サックスに影響され研究を志したとのこと。ちゃらちゃらした本になってないのはしっかりした人間観があるからかな。こういう研究者の方達とも協力してノーマライゼーションを実現していければと思います。
読了日:3月24日 著者:仲谷正史,筧康明,三原聡一郎,南澤孝太
菊池伶司 版と言葉菊池伶司 版と言葉感想
わずか一年数ヶ月の活動期間で約60点の作品を遺し、1968年に22歳で早逝した銅版画家の作品集。堀江敏幸らの解説のほか、生々しい日記が併録されています。大学の仲間や日展の出品者らへの激烈な批判。手紙文の形式での思索。詩集や哲学書からの抜き書き。解説文にも触れられている通りいかにも青年の日記。正直読んでて気恥ずかしさを伴います。でも、我々は過去を振り返って身悶えできるけれど、この銅版画家にはそんな時間は与えられなかった。若い頃の行動や思索を直視せよ、今あなたはどう生きている?と問われているように感じました。
読了日:3月23日 著者:堀江敏幸,柄澤齊,加藤清美
アスファルトの犬―臭覚的都市探険 (住まい学大系)アスファルトの犬―臭覚的都市探険 (住まい学大系)感想
著者が若い頃にニューヨークで出会ったパフォーマー達の思い出、東京散策、演劇評論といった文章が収められてます。渋谷川の流れを辿ったり、お稲荷さんの狐を撮り歩いたり、楽しそうなテーマで書かれた文章群ですが、読んでてなんか引っかかります。東京とニューヨークは無秩序でパワーを秘めている、ヨーロッパの管理された都市は刺激がない、とか。神社はすがすがしいパブリックスペース、寺は空気が滞留してて閉鎖的、とか。神社と寺、そんなくっきり分かれてないよ!と突っ込みたくなります。この人、二極対立で考える癖がありそうだなあ。
読了日:3月21日 著者:大竹昭子
言語聴覚士のための 摂食嚥下リハビリテーションQ&A -臨床がわかる50のヒント-言語聴覚士のための 摂食嚥下リハビリテーションQ&A -臨床がわかる50のヒント-
読了日:3月21日 著者:福岡達之
藤原定家の時代―中世文化の空間 (岩波新書)藤原定家の時代―中世文化の空間 (岩波新書)感想
藤原定家『明月記』を素材に、朝廷と鎌倉幕府の二つの空間のずれ、そのずれから生じる〈時間〉を考察する試み。御霊信仰と和歌の関係も扱われています。各地に散らばっている紙背文書を結びつけ考察を加えていく過程、読んでてぞくぞくします。高山寺文書観たい。また歴博行かなきゃ。各章の終わりに著者が複数の人格に分かれて架空の対談をしてるのですが「華や月ばかり求めてる」人格Aを人格Bが戒めていたり、笑いどころも多いです。最後に触れられる都市の内部に生まれた庶民の空間については『鎌倉と京』に書かれているようなので、読まねば。
読了日:3月20日 著者:五味文彦
後期万葉論後期万葉論感想
『初期万葉論』後十五年を経て書かれたもの。古い伝承の歌の時代から、柿本人麻呂を中心とした呪術としての歌への流れ。貴族の世界で恋の歌が花開く一方で、作者の手を離れ民衆の中で呪歌として伝わり続ける人麻呂の「底辺の歌」。万葉最後の歌人、家持がよみ人知らずの「底辺の歌」に接した時に感じた文学の限界、そして選んだ以後の沈黙。日本文学はこのサイクルを繰り返していると著者は分析します。そうだとすると現代の作家名がブランド化している文学界は今後どうなるのかな。是非変わってほしい。というか回帰してほしいです。
読了日:3月15日 著者:白川静
楽しき没落―種村季弘の綺想の映画館楽しき没落―種村季弘の綺想の映画館感想
お亡くなりになる三ヶ月前にアテネフランセで行われた『種村季弘 綺想の映画館』をきっかけに編まれた自選映画エッセイ集。館内に便所の匂いが漂ったり、椅子に潜んでる虫にお尻を刺されて痛くなったりしながら観るのが映画だ、というように、身体的な感覚を味わうことが強調されています。ベルイマン鈴木清順などを論じた文章もいいですが、ブニュエルを取り上げた語り口の滑らかなこと。巻末のロングインタビューは映画にとどまらず、当時注目を集めていた「引きこもりのあんちゃんたち」に語りかけているような生き方論にもなっています。
読了日:3月14日 著者:種村季弘
秋―その他 (1981年)秋―その他 (1981年)感想
短編集。著者自身とおぼしい鎌倉に住む老人の入院生活や、家族・友人知人との会話が淡々と描かれています。戦前から戦中の鎌倉について書かれた箇所では、水兵が武運長久祈願に多く訪れていたという鶴岡八幡宮の様子を知ることが出来ます。鎌倉の町並みや著者宅の静けさの描写の背後に漂う、癌という病い。唐突に訪れる人やペットの死。気難しくなるのも当然かなあという気もしてきます。これまでの人生を振り返った言葉の後に続く夕暮れの隅田川の情景が、心の平安を暗示してくれているといいなあと感じながら読み終えました。
読了日:3月14日 著者:永井龍男
憂鬱なる旅行者 (1975年)憂鬱なる旅行者 (1975年)感想
先日練馬区立美術館でコレクション展が開かれていた、粟津則雄の随筆集。70年代前半に一年二ヶ月ヨーロッパに滞在したことが著者の思考に与えた影響は多大だったようで、味わったきらめきと幻滅とを携えて日本にも視線を向けている感じがします。グリューネヴァルトやホルバインのキリスト磔刑図を論じつつ、彼等は宗教性と物質としての肉体への関心を同時に抱いていたと語り尽くす『精神と物質』が本書のハイライト。後半は音楽や本についても論じられます。ギーゼキングのピアノの音について触れられているのが嬉しい。
読了日:3月13日 著者:粟津則雄
雑談衣食住 (1973年)雑談衣食住 (1973年)感想
本当に文字通りの雑文集。六つの章に分けられ、〈四季雑記〉〈世間雑記〉〈応答一束〉は鎌倉での日々の暮らしを綴った文章が並びます。かなり気難しいなあという印象。〈東京の昔〉は関東大震災東京オリンピックの開会式についての文章のほか、大正時代の神保町の様子が細かく描かれています。毎晩、万年筆屋や記憶術などのあやしい夜店が通りに軒を連ね、街角で演奏する演歌師に看護婦が群がっていたという神保町の様子はなかなか魅力的。〈文学雑記〉〈人と作品〉は当時の文壇楽屋話。
読了日:3月12日 著者:永井竜男
俳句世がたり (岩波新書)俳句世がたり (岩波新書)感想
月刊みすずの連載をまとめたもの。2ページほどのエッセイの最初と最後に俳句を並べてあります。取り上げられるのは芭蕉などの有名人からマイナー・ポエットまで幅広いです。でも選者の好みは一貫してますね。東日本大震災に多く触れられていますが、東京大空襲などの記述も多いです。神田駅ホームから見た焼け野原の描写が印象的です。一番気になったのは富田木歩の句。関東大震災の日の橋の上、炎に三方を塞がれた時に友人の背中を押し別れを告げた若者は、何を感じながら火に包まれていったのでしょう。この人の句集は読まないといけないな。
読了日:3月11日 著者:小沢信男
素白随筆集―山居俗情・素白集 (平凡社ライブラリー)素白随筆集―山居俗情・素白集 (平凡社ライブラリー)感想
生前に刊行された『山居俗情』『素白集』を旧仮名遣いで収録。自作の杖を携えて歩き回る隨筆が中心です。本当の都会生まれは賑やかなところよりは静けさを好むと述べられ、盛り場を避け町や村、寺社仏閣を選んで歩かれています。散歩先は著者が住んでいた麻布近辺から、湯島、流山、日帰りで軽井沢まで足をのばしています。伊勢佐木町古書市での楽しい買い物の思い出を書いた後、研究者生活を断念するきっかけになった空襲による蔵書焼失のエピソードがさらりと描かれ、蔵書を失うとはどれだけ辛いことかが、かえってひしひしと伝わってきます。
読了日:3月11日 著者:岩本素白
秋風帖 (1932年)秋風帖 (1932年)感想
昭和15年創元社刊。東京朝日新聞に連載した旅行記を中心にまとめられたもの。所々に地図が挿入され、柳田が旅した道筋が赤線で示されています。自分はその土地の人に認められる紀行文を書きたい、記録無き土地の記録の一つになるかもしれないから、という意気込みが序文に書かれています。浜松から岡崎を経由し多治見に抜ける旅と、上松から城端への旅、佐渡島を一周する旅が収められています。二番目の旅について書かれた『木曾より五箇山へ』は日付も生々しい旅日記であり、明治四十年の柳田の旅を追体験出来ます。「今日の旅、草鞋十一里」。
読了日:3月9日 著者:柳田国男
歴史のなかの大地動乱――奈良・平安の地震と天皇 (岩波新書)歴史のなかの大地動乱――奈良・平安の地震と天皇 (岩波新書)感想
お勧め頂いた本。八〜九世紀に続けて起こった地震・噴火を当時の人々がどのように捉え対処したかが述べられます。当然自然科学ではなく神話によって捉えられたのであって、不遇の死を遂げた者たちの怨霊やモノノケにより大噴火が起こり、蛇の群れが川を流れ下り洪水を起こし、祟り神達が疫病や飢饉を引き起こします。怨霊を慰めるような形で災害に対応した当時の人々は愚かか。否。祖先達は神話をツールとして自然災害に真剣に向き合っていた。現代人は祖先達よりも優れた自然観を本当に持っているか。「天を蔑」して思い上がってるのではないか。
読了日:3月7日 著者:保立道久
中世の古文書入門 (視点で変わるオモシロさ!)中世の古文書入門 (視点で変わるオモシロさ!)感想
2013年に歴博で開催された企画展示の書籍化。内容を読み込んで初めて面白さがわかる寺社や村などの文書とは違い、中世の武家の文書は見た目だけでも面白いよ、と図版で紹介してくれます。義経、尊氏、信長等ビッグネーム揃い踏みです。朱印だけで済ませサインをしないことで相手を見下していることを伝えたり、一揆をするにあたって署名はするけど実は全面的には賛成しないぜという態度が書き方からわかったりという・・はあー、人間関係のごたごたって昔も今も変わらんなあ。見た目だけでも面白いと言われても内容も知りたくなっちゃいます。
読了日:3月5日 著者:小島道裕
マタさんクラさん 世紀末でたとこ膝栗毛マタさんクラさん 世紀末でたとこ膝栗毛感想
荒俣宏が、早逝した倉本四郎と1990年代前半にケーブルテレビで行った対談に、湯河原温泉での語り下ろしを付け加えてまとめたもの。温泉、ポルノ、相撲、食欲、釣り、からくりの各章に分かれています。食欲の章、食べることと排泄することはセットという二人の信念に基づき、ほぼ排泄物の話題に終始してます。相撲は儀礼なのであって、勝負を云々するようになってつまらなくなった、そもそも五穀豊穣の卜占なんだから女相撲がなくなったのはさびしい、と語られています。双羽黒、懐かしい醜名だ。倉本四郎さん、もう少し生きててほしかったな。
読了日:3月3日 著者:荒俣宏,倉本四郎
東京的日常東京的日常感想
昭和から平成に変わる頃、アジアのルポルタージュを書いていた二人が、深夜のロイヤルホストで語り合った対談集。30代後半独身男性の二人が語るのは、アジア、それぞれの青春、ベ平連、帰国子女、1980年代、天皇崩御、独身男性の老後、そして自分達の職業の行く末。海外ルポというジャンルが縮小していくこと、お二人とも気がついてたんだなあ。海外旅行客が、写真で思い描いていたイメージと現地との違いに絶望し、これなら東京のほうがよっぽど面白いじゃんとなったのが東京本ブームの根っこ、との指摘には、なるほど。うーんバブルだ。
読了日:3月2日 著者:関川夏央,山口文憲
調査されるという迷惑―フィールドに出る前に読んでおく本調査されるという迷惑―フィールドに出る前に読んでおく本感想
フィールドワークの心構えをまとめた本。著者の安渓氏が若い頃に影響を受けたという宮本の『調査地被害ーされる側のさまざまな迷惑』が第一章に引用されています。地域調査は多くの場合、中央の権力が地域から文化を略奪する結果に終わる、ということが繰り返し説かれます。民俗学者らの「バカセ」だけでなく作家、写真家なども同罪だとされてます。他の職業でも同じようなことありそうだな。自分の場合だと症例報告書くときのためらいに近いと感じました。「おれたちをだしにして金をもうけるきか、博士さまになるきか!!」。心に留めておきます。
読了日:3月1日 著者:宮本常一,安渓遊地

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